CIIDの組織の話

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現在CIIDのサマースクールに参加中。
先日CIID Researchにfellowshipで参加されているSNさんに、CIIDでの研究、組織の仕組みについてお話を伺った。

SNさんは、現在CIIDで3Dモデリングソフトウェアの知識や特別な設備を持っていない人向けの3Dモデリングプラットフォームを、ユーザーリサーチをしながら作っている。

SNさんはもともとSONYの材料を研究する部署に所属している。材料系の研究は、どうしても高額な機材がないとできない、クオリティーが上げられない研究が多い。東京だとそれが揃う環境があるが、CIIDはデザインの学校なので、そういう環境が整っているわけではない。SONYでの研究開発時は、細部を徹底し、いかにクオリティーを上げるかに意識を向けていたが、CIIDに来てからは意識を向ける部分が変わったとおっしゃっていたのが印象的だった。以前にExploratoriumTinkering Studioでアクティビティーデザインをされていた方が、子供達が自分達でも作れる、修理できるということを学ばせることが目的なので、展示物のクオリティーをあえて落としていると聞いたことがある。求められる精度というのは、目的や環境によって違ってくるのだなと感じたのをなんとなく思い出した。

もう一点興味深かったのが、CIIDの組織のお話。CIIDはEducationとResearch、Consulting、NESTと4つの機関を持っていて、その構成が面白い。NESTは、Consultingなどで金銭面をまかないつつ、可能性のありそうなスタートアップの支援や投資をしている機関。ビジネスモデルや、デザイン、技術面などでまだ固まりきっていない部分などを支援している。今はまだ実験段階だが、北欧のファッションビジネスのインフラを作る事業、障害を持つ子供を支援するアプリ開発事業などに投資をしているそうだ。
創設者のSIMONA MASCHIさんの考え方としては、EducationとResearchとConsultingとNESTという4つの機関を同じ組織内に持たせることで、それぞれの機関、人材が相互に刺激し合うことを目的としているのだそう。EducationとResearchは中長期的な視野を持ち、ConsultingとNESTは実務的な視野、経験値を持つことで、お互いに足りない視点を補完することができる。人材も循環させることができるので、Consultingで実務の経験を積んだ後に、Researchで中長期的な視野を獲得する、など個人のキャリア設計にも良い環境を提供することができるのだろうと思う。
CIIDはIDEOやfrogなどのアメリカのデザインファームとも繋がりが強いため、北欧や、アジア、など各地から人材が集まり、コペンハーゲンのDesign Hub的な役割を担っている。学生を採る際も、多様性をとにかく重要視しており、様々な国籍の様々なバックグラウンドの人で、なにが最適なチームなのか?という視点で選ばれるとか。とても面白い組織だと感じた。

そんな面白い話を、ビールを飲みながら聞かせて頂いたわけですが、SNさんにオススメ頂いたコペンハーゲンのビールバーTaphouseが最高だった。様々にブレンドされた61種類のビールが飲めるビールバー。ビール好きには最高。SNさん貴重な時間をありがとうござました。

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