UX/UIデザイナーのスキルセットの擦り合わせ

UX/UIデザイナーと言っても、様々なスキルセットがあります。ビジュアルも得意な人なのか、コードまで書けるのか、ビジネス戦略まで踏み込んでいけるのかなど、どこに強みがあるデザイナーなのかは人によって全然違います。

なので、フリーランスのUX/UIデザイナーとして、複数プロジェクトに関わる際に、何が強みで何が弱みなのかのスキルセットの擦り合わせはとても大事なことで、一番最初にしておくべきだと感じています。

スキルセットの擦り合わせで私がいつも利用するのは、2002 年に刊行された Jesse James Garrett 氏の著書「Elements of User Experience」にある概念図。UXを5つの段階に分類し、図の下から上にいくにつれて具体的な設計内容になっており、わかりやすくUXの構造を示しています。そしてこの図に、星の5段階評価で自分のスキルのレベルを表示します。私の場合は以下のようになります。

①表層:ビジュアルデザインは、サービスとしての統一感、適切なカラー設計をすることができます。人を惹きつける広告的なクリエイティブ表現は、グラフィックを専門でやられている方のクオリティには届きません。サービスコンセプトに沿ったロゴデザインは、何度か担当させて頂いています。必要がある場合は、イラストの制作、ディレクションをすることができます。

②骨格:インタラクションデザインは、様々な動きを想定してUIデザインをし、プロトタイピングツールを使ってプロトタイプをすることが可能です。アニメーションや実装が必要なプロトタイプを作ることはできません。

③構造:情報デザイン、情報アーキテクチャは、一番強みとするところです。カスタマージャーニーマップなどを利用しながら、ユーザーの状況を整理した上で適切な情報設計をし、ワイヤーフレームをスピード感を持って制作できます。またそれをテストして改善していくことを得意としています。

④要件:コンテンツ、機能は、利用者のニーズから適切なコンテンツ、機能を提案することができます。実際のコンテンツ制作やコンテンツディレクションまでは行いません。

⑤戦略:利用者のニーズ、製品の目的は、デザインリサーチをしながら、設計をしていくことが可能です。特にインタビュー設計などは得意領域です。ビジネスの戦略に関しては、考慮しながら設計をすることが可能です。ビジネス戦略自体を設計することはできません。

こういったスキルセットの擦り合わせをすることで、どういうメンバーとチームを組むと機能するのかが明確になったり、プロジェクトで求められていることと、スキルがマッチしているのかがはっきりしてきます。ただ、この星のレベルは自分の独断でつけてしまっていたりすることも多いので、時々フィードバックを頂きながらアップデートすることも大事だなと感じています。

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